hideの最後の5ヶ月間

あれをJ-Rockと分類するならば、ヴィジュアルもサウンドも、

まだ誰も超えられていないほど進んでいると思うのだがどうでしょうか。

時代が追いついていないというか、これは誰も出来ない。


そう、これを別の人がやっても何にもならない。

ただこのhideという人は進みすぎていたのは確か。



薄々中学生の頃の俺も気付いていた

髪をピンクにしたら負けだと。(ギターは買ってしまったけど)

にしても中学生の俺にとっちゃあカッコ良すぎたわけです。



この死ぬ5ヶ月前のhide、もっと言えば死ぬ1年前くらいから

実はhideはものすごく精力的に動いており

海外で自分がやりたいロックバンドとしてZilch

日本では日本語ロックで勝ちにいくSpread Beaver

どちらもスタジオアルバム作ってて

(Spread Beaverの方は死後発売)

そしてこの間に新デザインのギターも作ってる途中だったり

死んでなかったらそのままツアーが始まるところだった

そいでアルバム作ってる間に深夜クラブイベントでDJやってみたり

シングル出来たらPVつくってテレビでて

しかもテレビやツアーは日本、アルバムやPVはアメリカで作るという。



これはマジで1人でやってると思えない仕事量ですわ。

そのスキマにすっと落ちてしまったかのような死に方でした。



あとマニアックな話だけど

hideのすごいところはそのアレンジ能力だったりする

と俺は思ってる。

作曲センスもそうだが、ギターアレンジのセンスがハンパない。

ヴィジュアル系のギタリストがこんなクランチなカッティングするかと。

ところどころ裏打ちとかするかと。しかもドロップDで。

ものすごい広い音楽量を消化してきているのがわかる。

この曲や他の有名な曲も

hideソロはアコギから作られた曲が多いそうです。

ただ聞いてたら全くそうは思えないんだけど

結局曲全体でメロディアスにまとまっているのを考えれば

かろうじてフォークソングの延長線上と言えるかもしれない。

Xの方だとDAHLIAのギターもハンパないかっこいいので

興味ある人は聞いてみて。長いけど。


そういう意味で俺にとってまだすごいと思えるアーティストですわ

天才は早死。うーん。